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2009年4月24日 (金)

路上喫煙、4月から過料 宇都宮中心部、姿消す店頭の灰皿

本年4月1日より,宇都宮市内における路上喫煙規制条例が完全施行となりました。


実は昨年10月から市内全域が歩きタバコ禁止になっていたのですが,たぶん9割9分の市民は知らないでしょう・・・。


4月より特定の禁止区域(主に大通りなどの中心街一帯と,JR・東武宇都宮駅近辺です)で規制対象となるのは,「路上でタバコを吸うことそのもの」です(ただし例外として数カ所の喫煙場所が設けられています)。

もっと正確にいうと,「禁止区域では,火のついたタバコを持つこともダメ」なのです。

キビシイですねえ・・・。


すでに新聞などで記事にもなってますのでお気づきの方もいると思いますが,本条例で問題になりそうなのは,「罰金制度」がくっついていることです。


取り締まりを受託している係員が禁止区域での路上喫煙を見つけ,

「禁止区域なのでやめてくださいね」

と伝え,吸っていた人が,

「ああそうだったんですかぁ,ごめんなさいね」

と一言謝り退散。これにて一件落着・・・



ではないのです!



「はい,今あなたタバコに火をつけましたね。ここ4月1日から路上喫煙禁止区域なんですよ。火を付けただけで条例違反なんですよ。申し訳ありませんが罰金2000円を徴収します。」

「禁止区域ってこと知らなかったもんで・・・。今度から気をつけます。」

「はいはい,今度から気をつけてくださいね。じゃあ罰金2000円いただきます。」

「あの・・・知らなかったんだから今回は見逃してもらえませんか?いまちょっと手持ちが無くて・・・」

「知らなかったら見逃してもらえるというのでは法律は要りません。学校で習いませんでした?はい,罰金です。」

「ブチッ(何かが切れる音)・・・」


というような会話が市内各所で繰り広げられるかどうかはわかりませんが,本条例は,図らずもこういった不毛なやりとりを生むお膳立てをしていることは間違い有りません。

そういえば新聞には,罰金を払わずに逃げた人がいる・・・と書いてありましたね。


先日,大通りを自転車で走っていたら,JT関係者の方々でしょうか,タバコの吸い殻などゴミ拾いをしながら,JR駅方面に歩いているグループをお見かけしました。

「いいなあ,感心なことだなぁ」

と思いつつ,

「条例施行にあわせた単発のパフォーマンスに終わらなければ良いなぁ・・・」

とも思いました(失礼)。


その1週間後でしたか。

先週と同じ道を自転車で走っていると,JTの皆さんが綺麗にしたはずのバス停や交差点付近に,ものの見事に吸い殻が落ちまくっているのをめざとく見つけてしまった私の胸には,何とも空しい気持ちが去来したのでした。


何はともあれ,こういった条例によって行動を制御されなければ危険な路上喫煙(人のたくさん歩いている空間での歩きタバコなど)や吸い殻のポイ捨てが無くならない宇都宮のままじゃあ,やっぱりダメダメですよね。

タバコを街中で吸う人がいても,ホントは構わないはずなのです。
各人が周囲の人に気を配るとか,責任を持って吸い殻の処理を徹底するとか,最低限の節度が守られるのであれば。

でも,こういう条例の登場を招いてしまったということは,最低限の節度すら守らない人が相当いる・・・ということなのでしょう。



実は,私はヘビースモーカーでした(やめて7年経ちます)。


だから,吸う人吸わない人,どちらの感覚も,どちらの思いも,十分に理解しております。

喫煙行為というのは,それぞれの所作や行動習慣はありましょうが,要するに生理学的には,ニコチンの欠乏を補えと脳が出した命令に基づく飽くなき反復行動に過ぎません。

つまり,中毒,です。

タバコにせよアルコールにせよパチンコにせよ何にせよ,中毒状態にある人が欠乏を補おうと必死になっているとき,そしてめでたく補われたときの自己中心的感覚といったらありません。

周りのことは見えません。

自分を客観的に見ることも難しいでしょう。


危険な路上喫煙や吸い殻のポイ捨ては,そういった自己中心的感覚が大きな原因である,と私は考えています。

そして,他人の存在を忘却の彼方に追いやるこの自己中心的感覚は,多くの人にとっては,自分の理性だけで制御するのが困難です(制御できていたら,あれほどの吸い殻が路上に落ちていることなどありえませんからね)。


そこで,人の行動を適切な方向にしむけるような法令が出来てしまう羽目になります。


それにしても,規制される側にとってはこういう類の法令は屈辱的です。

「あなたは,御自身の理性や能力や環境だけでは社会生活に適応できないようですから,申し訳ありませんが,これからは法令の定めに従って行動していただきます。従えない場合は罰を与えることで,あなたの行動をコントロールさせていただきます」

そう言われているのと一緒なのですから・・・




ところで,こういった街並み美化の問題が起きると,必ず出される論陣が,


「清潔な街なんぞつまらん!!雑多な街こそ面白い!!!」

的なお言葉です。


私思うに・・・


「雑多な魅力のある街」 



「汚くてマナーの悪い街」


とは,似て非なるもの,ではないでしょうか。



「清潔で,街並みも住民のマナーも良い感じ。それでいて雑多な街の魅力なんかも有って,この街,面白いよな」。


きっとそういう街であれば,これまでの住民にも,これからの住民にも,住民でない人にも好かれ,選ばれる街になるのではないか。


宇都宮がそういう街になればいいなと,本条例施行の報に接し,しばし物思いに耽った次第です。



ちなみに,ゴミのポイ捨てとペットの排泄物の不始末も,路上喫煙防止条例と同様,「自分の理性や能力や環境だけではうまく社会生活に適応できない人がいるようなので,やむなく罰則付きの法令でコントロールさせていただきます」という屈辱的趣旨に基づき,新たに市の条例,その名も「みんなでごみのないきれいなまちをつくる条例」によって規制されることになりました。


罰金制度もしっかりついてますので,どうぞご注意を・・・







管理人 ミヤリー

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